吊機は世界ではじめて、ニットの機械的量産を可能にした丸編機です。
量産と言っても、現在の丸編機と比較すると生産能力では、 最高5%程度しかありません。
日本国内の吊機は、 明治中頃に輸入されはじめ、 台数を増やし続けましたが昭和40年代以降、 高速シンカー編機などの出現により、 生産能力・採算性が極めて低いうえ、
生地を編下げるのに職人の熟練した技術が必要なため嫌われ始めました。以来、稼働台数は年々減少してきております。
しかし、吊機は固定されたシンカーホイールで編むため、糸に余計な負担がかからず、また生地も機械で強制的に巻き取ることなく、自然に溜まっていきます。
そのため吊ニット(吊機でできた生地)は、洗いこむほどに実感できる手編み感覚の豊かな風合い・嵩高性・フィット感・暖かさを持っており、その特性を長期間保ちます。 1960年中頃までのヴィンテージ物とばれている
スウェットなども、ほとんど吊ニットを使用しています。
吊ニットの世界をもっと詳しく吊機の魅力のページでご紹介させていただいております。
弊社は大正の初めよりこの吊機で防寒着のウラ毛の編立を始め長年にわたり培われた技術・ノウハウ・伝統を大切にし 大量生産には背を向けて、現在も吊機を稼動させ続けております。
また年々減少してきております、 吊職人の後継者育成にも力をいれております。